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バレエが教えてくれたこと


親から、子へ。
その遺伝子を受け継いでいくことによって、
一族にとってもっとも優れた部分が、次世代に受け継がれるとしたら。。。

そう考えると、もはやわが娘であり、一人しか授からなかった彼女は
完全に、顔かたちから性格まで、すべて父親の要素が満載で、
もう、笑うしかないという場面が日常にあふれている。

忘れ物が多かった私と違って、念入りにチェックし、予定よりも
すご~く早く家をでないと気が済まない。
なので、どこかに出かけるときは、私が追い立てられる、妙な現象が起きている。
いや、これは、11歳の女の子のいる家庭では、当たり前なのか。。。


娘は、地味な作業をコツコツと積み上げていくタイプで、
バレエ教室の先生も、その部分を評価して下さっている。
人見知りで、人前でアピールできるタイプではないので、
総合芸術であるバレエの世界でやっていけるかは、
相当な努力tと覚悟が必要だとおもう。

でも、
もしかしたら、彼女なりの方法で、道を切り開いていくのではないか。と
23日に行われた発表会での踊りを見て思った。

会場には、学校の先生までが観に来て来て下さり、翌日、そのことを知った
隣のクラスで数学を教わっているY先生からも、
『バレエやっているんだね、発表会、僕も観に行きたかったな。。。』と
声をかけてもらったそう。

『とても丁寧に踊っていて、観ていて涙が出てきた。。。』
そう、云って友人は、お世辞でなくほんとうに努力してる彼女を評価してくれ
親としてこんなに嬉しいことはない、と思うと同時に、
『では、自分は?』と、ふつふつと自問している。

1人で踊ったバリエーションは
タリスマン。

タりスマンとは、お守りのこと。美しいお守りを胸につけ
キラキラ踊る姿を、人間界の青年にみられ、恋に落ちる。。。
悲劇が多いバレエ作品の中でも、珍しいハッピーエンドな作品。
彼女の幸運が、これからも続いていくかのような透明感のあるバリエーションだった。

さて、
私は、これからどの方向へ向かって進めばよいのだろうか。
仙台で受けた震災という衝撃に、突き動かされるように邁進した3年間。

何かに夢中になる時期は過ぎたけれど、丁寧に取り組むということは
一生の課題であり、これからもきっとどの場面でも、そうありたいとおもう
憧れであり、理想。
その理想を見つけるまで、きっと旅は続いていくんだろうな。。。


ANN'S espoir ecole de Ballet

この教室に来てから始めて迎える発表会は、
教室創立10周年ということもあって、先生自らも、舞台に立った。
第3幕 『ドンキポーテ』 

愛希先生は、主役のキトリを踊った。
2002年まで、新国立バレエ団にいたこともあって、先生が舞台に立つと
ふわっ。と華やかな雰囲気になる。
指先の動き、ひとつひとつが芸術そのもの。。。

クラスで教えている姿も、凛として素敵だけど、やっぱり踊っている先生は
ほんとうにいきいきとしていた。
この、教室に出逢えて、一緒に舞台に立てる娘はほんとうに幸せだとおもう。
Kカンパニーのドンキホーテを参考しにしていることもあって、
子どもたちの踊りも難しかったけれど、みんな、良くがんばって覚えたな~。
特に小さい子たちは大変だったとおもう。


ひとつの区切りであった発表会が終わり、10月からは、プチ・フィーユの子たちが
グラン・フィーユへ上がってくる。
また、次の目標の向かってレッスンが始まる。

教室への送り迎えなど、ママがマネージャーになる時間は
永遠に続くものではないから、この時間を楽しもう。

どうか、身体だけは壊さないように。









http://www.anns-espoir.net/school.html

http://www.k-ballet.co.jp/company
by sprout_green | 2014-09-30 10:15 | *おけいこ(娘)